はとバスの名前の由来と意味は？設立当時は新日本観光株式会社だった
観光バスとして誰もが知っている「はとバス」ですが。
そもそもどうして鳩が名前についているのか、
不思議に思ったことはありませんか。
身近過ぎて意外と知らない、はとバスの名前の由来について、
紹介していきたいと思います。何度も見たことのあるバスでも、
その意味を知っているだけで見え方も変わってくるかもしれません。
はとバスの名前の由来とは
はとバスの名前はもともと1948年8月の設立当時は「新日本観光株式会社」
と少し固めの名前がついていました。
はとバスとはまったく違う名前なので、驚く人もいると思います。
1963年に「株式会社はとバス」と名前が変更され現代に続いています。
長い歴史を持つ企業でもあるので、
はとバスの以前の名前を知らない人のほうが多いのではないでしょうか。
戦後間もない時代に観光業を通じて日本を平和な国に生まれ変わらせたいと
考え、設立された会社です。
当時は木炭で走る車がほとんどでしたが、天然ガスを使った都内見学の
観光バスをはじめましたと宣伝をしていたぐらい、
はとバスの取り組みは珍しいものでした。
はとバスの名前に「鳩」が入っているのは、
観光は本来“楽しむため”のものであり、
安全が何よりも重要であると考えるはとバスの考えにあります。
鳩は平和の象徴とも言われています。
また、伝書鳩は、出発した場所から届け先まで向かい、
出発したところまで安全に帰ってくることも、
はとバスの名前の由来になっているそうです。
はとバスでは設立当時のバスの車体のシンボルマークとして、
図案化した鳩を描いています。翌年にはより鳩らしいマークに改定され、
今でもはとバスとして親しまれるようになったのです。
これだけ昔から鳩のハークを使い続けているのは、
はとバスならではの強い意思も感じられるのではないでしょうか。
平和で安全に運転したい！たくさんの人に楽しみを届けたい、
そんなはとバスの想いが名前のなかに含まれているのかもしれません。
鳩が平和の象徴と言われるようになった理由
日本でも鳩は平和の象徴として考えられています。
この元になったのは「聖書」だと言われています。
ある日神様は人間が堕落したことに怒り、大洪水を起こしました。
でも人間のなかでも正直もので勤勉なノア一家は、
神様から方舟を作るように命じられます。
大洪水が起きたもののアララト山に漂着し助かります。
洪水から時間が経ち、ノア一家は鳩を空に放ちます。
鳩はオリーブの枝を加えノアの元に戻ってきたため、
洪水が終わったことを知りました。このことから、
鳩を平和の象徴として考えるようになりました。
日本のみならず、世界でも鳩は平和の象徴として言い伝えられている理由が、
わかっていただけたのではないでしょうか。
はとバスのように観光業の会社の場合、
日本人のみならず世界中の人が利用します。
そのため鳩＝平和と共通認識があるほうが、
安全して乗車できるイメージを持ってもらいやすくなります。
黄色の明るい色の車体に鳩のイラストが描かれた明るい雰囲気なのも
はとバスの特徴です。もちろん、安全運転が重要ですが、
清潔感の明るい色なのも、安心して乗車できるバスといえるのでは
ないでしょうか。
まとめ
はとバスの名前の由来を見ると「なるほど！」と思えるのではないでしょうか。
鳩のマークを見るだけで、はとバスをイメージできるのは変わることなく、
昔からのイメージを大切に守り続けていることにあると思います。
はとバスの車体に描かれた鳩のマークは、
とても優しく見ていて安心感すら覚えます。はとバスの名前の由来を知ると、
より身近な観光バスだと感じられるようになるのではないでしょうか。安全と平和を願うからこそつけられたのがはとバスの名前なのです。
